夫の実家を二世帯リフォーム|費用負担・贈与税・住宅ローン・発生しやすいトラブル事例まで完全網羅ガイド

福岡工務店のリノベーション事業部は実家リノベ専門店として地域密着の性能向上リノベーションを行っています。

  • ①確かな施工技術
  • ②信頼の建築知識
  • ②細やかな提案
  • ③しつこい営業をしない

これらが私達の強みです。

実家リノベをご検討の方は是非ご相談下さい。

 

 

 

 

1.夫の実家をリフォームして同居したい!でも気になる費用と名義問題


夫の実家を二世帯リフォーム|費用負担・贈与税・住宅ローン・発生しやすいトラブル事例まで完全網羅ガイド

「夫の両親との同居を検討している」
「夫の実家を住みやすくリフォームしたい」


土地価格や建材の高騰により、建築場所、価格、広さのバランスから実家をリフォーム・リノベーションして同居するという選択をするご家族も増えてきました。

この記事では、夫の実家をリノベーションする場合、その費用の分担方法、住宅ローンの組み方、贈与税の注意点を解説します。

また、夫の実家の場合と妻の実家の場合でも進め方は異なります。妻の実家の場合は別の記事をご確認ください。


合わせて読む
〈▶妻の実家のリノベーションの場合〉



夫の実家のリフォーム・リノベーションで費用を誰が負担するかという問題は税金や相続の点で家の名義と大きな関係があります。

親が亡くなり、すでに相続を受け、家が夫名義になっているのであれば、自分の家のリフォームということになり問題は発生しませんが、家が親の名義で、息子である夫がリフォーム費用を負担した場合、それは息子が親に工事費用を贈与したとみなされ贈与税が発生します。

贈与税の問題も含め実家のリノベーションでは具体的に次のようなトラブルが発生する可能性があります。


2.よくあるトラブル・発生しやすい問題事例

夫の実家を二世帯リフォーム|費用負担・贈与税・住宅ローン・発生しやすいトラブル事例まで完全網羅ガイド
実家をリフォーム、リノベーションする際によくおこるトラブルの事例は次のようなものです。

ケース①
名義は親のまま、子がローンを組んだ


40代夫婦が、夫の実家を二世帯住宅にリフォーム。自己資金とローンで1,200万円を負担したものの、家の名義は親のまま。後日税務署の調査で「親への贈与」と見なされ、贈与税数十万円を請求された。

→名義と出資者が一致していないと、贈与と見なされる可能性が高くなりますのでまずは名義と融資計画の関係を整理しておく必要があります。

ケース②
兄弟間トラブル


長男夫婦が費用を出して実家をリフォーム。名義は親のままだったが、将来的に他の兄弟から「うちも相続分があるのに勝手にリフォームした」と異議が出てトラブルに。

→名義・出資割合・相続の意志を文書で明確にしておくことが重要です。

相続時にはそれまで疎遠だった兄弟が様々な主張をしてきます。現在の関係は良好でもトラブルになることを前提に意思確認や書面を残しておくことをおすすめします。

ケース③
ローン審査が通らない


親名義の家をリフォームしようと、子が住宅ローンを申し込むも、「本人所有でない不動産には貸せない」と金融機関に断られる。

→大前提として名義変更の検討が必要です。


このように実家のリフォーム・リノベーションを行う場合は事前に相談、調査、解決しておかないと思わぬトラブルが発生する可能性があります。

3.リフォーム費用のパターン|誰がどこまで負担する?

夫の実家を二世帯リフォーム|費用負担・贈与税・住宅ローン・発生しやすいトラブル事例まで完全網羅ガイド


夫の実家をリフォームして同居する場合、主な費用負担のパターンは以下の3つです。

① 両親が全額負担するケース


  • 両親の意向でリフォームする場合や、親に金銭的な余裕があるケースです。所有権は両親のままで、子夫婦は居住するだけとなるため、贈与税の心配はありません。

    この場合

    ✅親が全て現金で負担する
    ✅無担保のリフォームローンを利用する
    ✅家を担保にできる低金利、もしくは利息返済型の商品を利用する

    などの資金準備の選択肢があります。


② 子夫婦が全額または一部を負担するケース


実際にはこのケースが最も多いのですが、同時に税務上の注意が必要です。

特に、親名義の家に子夫婦が出資する場合、名義と資金の不一致から「贈与」と見なされる可能性があります。

この場合


✅子が無担保のリフォームローンを利用する
✅名義を親から息子変更して自宅のリノベーションとしてリフォームローンを活用する

等の方法が考えられます。

 

③ 親子で共同出資するケース


出資割合に応じた共有名義にすれば、贈与と見なされるリスクは下がります。

ただし、登記やローンの契約内容を明確にしておくことが必須です。


〈リフォームのローンは大きく2つ〉


①リフォームローン
比較的金利が高く返済期間の上限が短い無担保ローン

②住宅ローン
金利が安く返済期間が長い有担保ローン

リフォーム、リノベーションでは①のリフォームローンを利用するのが一般的です。中古住宅を購入と同時にリフォームをする場合や、新築時のローンの借り換えに合わせてリフォーム工事の融資も含める住宅ローン一体型という方法もありますが、親名義の住宅のリノベーションの場合は利用は難しいと言えるでしょう。

節税に関しては、ローン利用の諸費用まで含めて最終的にお得かどうかを税理士等に事前に相談されることをお勧めします。


合わせて読む
〈▶住宅ローンとリフォームローンについて〉

4.まとめ|福岡での実家リフォーム、成功のカギは?

夫の実家を二世帯リフォーム|費用負担・贈与税・住宅ローン・発生しやすいトラブル事例まで完全網羅ガイド
福岡で夫の実家をリフォームして同居を考えるなら、費用負担や名義の問題、住宅ローンの選択肢、贈与税のリスクを十分に理解しておくことが大切です。

特に「誰が、どれだけ、どんな名義で」負担するかを曖昧にすると、後々の税務調査や兄弟間トラブルにつながる可能性があります。

検討の早期の段階で専門業者に相談し、リノベーションを行うご実家の評価額の調査や、資金計画、名義、税負担等を把握した上で計画を進めるようにしましょう。