福岡の戸建リフォームで失敗しないための住宅診断|既存住宅状況調査のチェック項目とは?

福岡の戸建リフォームで失敗しない住宅診断|既存住宅状況調査のチェック項目とは?

はじめに


中古住宅では、見えない部分に構造上や雨漏りの上で問題が隠されていることがよくあります。

 

中古住宅を契約して引き渡しを受けてから、もしくは十分な調査なしにリフォーム工事の契約をしてしまうのは後からのトラブルのもとになります。

 

この記事で「失敗しないリノベーションを行うためのインスペクション(既存住宅状況調査)」の理解を深めて頂き、中古受託購入、リノベーションの参考にして下さい。

 

福岡県でフルリノベーションをご検討の方は性能、性能向上リノベを得意とする、実家リノベ専門店の㈱福岡工務店リノベーション事業部にご相談下さい。

 

 

 

 

1. 建物状況調査とは? 住宅診断とは?その役割と重要性

福岡の戸建リフォームで失敗しない住宅診断|既存住宅状況調査のチェック項目とは?

 

建物調査で調べると「建物状況調査」「住宅診断」という2つの言葉を目にします。


似ているようですが少々違いますので、まずはその違いを簡単に解説します。

 

■建物状況調査(インスペクション)


おもに中古住宅の流通において
買う側にデメリットがないように国が定めた講習を受けた建築士が建物の劣化や不具合を調査します。

基本調査とオプションに金額が分かれていて床下や小屋裏、耐震診断などはオプションになります。

 

■住宅診断(ホームインスペクション)


国交省の「既存住宅インスペクション・ガイドライン 」に基いて各調査会社が行う
もので、新築住宅でも行うことができます

建物工場調査の項目は約40項目、ホームインスペクション(住宅診断)はそれに加えて項目を盛り込み倍以上の箇所をチェックする会社もあります。

 

■役割と重要性


中古戸建ての購入やリフォーム前には少なくとも「建物状況調査」を受けることをおすすめします。
住宅の状態を正確に把握し、気候に合わせた対策を立てるために欠かせません。

 

診断を行うことで、見えない劣化を早期発見し、適切なリフォーム計画を立てることができ、費用の無駄を防ぎます。

 

また、購入や売却の際のトラブル回避にもつながります。


2. 福岡で戸建リフォーム前に必須の住宅診断チェック項目

福岡の戸建リフォームで失敗しない住宅診断|既存住宅状況調査のチェック項目とは?

 

インスペクションは補助金申請に必要


福岡県には「福岡県こどもリノベ補助金」があります。現在令和7年度は令和8年1月下旬まで申し込みの受け付け予定です。



この補助金は、住宅の購入や親世代の同居のために行う若年世帯・子育て世帯のリノベーションを支援することが目的です。


中古住宅を購入して住む場合のリフォーム補助金の申請には

「住まいの健康診断」を行うことが条件

となっています。


補助金申請に必要な「住まいの健康診断」に必要な調査項目は国土交通省ので規定される既存住宅状況調査方法基準」の項目になります。


基本診断ではいずれも床下、小屋裏(天井裏)の調査は含まれず、オプション価格となります。

 

耐震性を有していることも条件になっていますので、

 

昭和56年(1981年5月)以前の建物においてはオプションで耐震診断を受けて、必要であれば改修をおこない「耐震基準適合証明書」の取得が必要になります。


〈注意点〉

✅「福岡県こどもリノベ補助金 」では補助対象工事があります。
インスペクション(建物状況調査)で指摘された補修箇所の修繕は補助対象工事とはなりませんので注意が必要です。


耐震化工事も対象ではありませんので「耐震基準適合証明書」の取得のために高額な補修費用がかかる可能性もあります。


✅補助金の申請は工事着工前に行い補助金交付が認定されて工事開始となりますので必ずリフォーム工事前にインスペクションをしなければいけません。

まずはリノベーション工事をお願いする担当者のご相談ください!

既存住宅状況調査の調査チェック項目(木造戸建て住宅)


既存住宅状況調査の調査箇所は主に

●「構造耐力上主要な部分」と

●「雨水の浸入を防止する」部分です。

既存住宅状況調査 のおおまかな概要は次のようなものです。

【診断範囲】
雨漏りの有無・基礎のひび割れ・壁や床の傾き・給排水や建具の動作不良など

【特徴】
国のガイドラインに準拠・建築士など有資格者による調査が義務・診断結果は「既存住宅状況調査報告書」として書面を作成し、提出する。

 

細かな調査個所、項目は次のようなものです。

 

構造耐力上主要な部分(木造)

福岡の戸建リフォームで失敗しない住宅診断|既存住宅状況調査のチェック項目とは?

 

雨水の侵入を防止する部分(木造)

 

福岡の戸建リフォームで失敗しない住宅診断|既存住宅状況調査のチェック項目とは?

 

3. 福岡の住宅診断で知っておきたい地域特性

福岡の戸建リフォームで失敗しない住宅診断|既存住宅状況調査のチェック項目とは?

 

福岡県の気候風土は、日本海側、瀬戸内海側、有明海側と内陸部でそれぞれの特徴がありますが、総じて夏は高温多湿、冬は日照不足となりがち、近年は毎年のように線状降水帯に悩まされている地域もあり、住宅には厳しい環境と言えます。

 

また2005年に発生したM7.0の福岡県西方沖地震の影響を受け、充分な改修のないままの住宅も多数存在します。


中古住宅の流通も旧耐震(1981年5月以前に建てられた住宅)のものも多く、土地価格、新築住宅の価格高騰にともなう中古住宅購入によるリフォーム需要、実家リノベの需要の増加を考えると住宅の健康診断、インスペクションによる最適な改修を行うことは安心安全の面でとても重要です。

 

このような地域特性から、福岡県で

●中古住宅を購入してのリフォーム・リノベ
●実家リノベ
●性能向上リノベ

を行う際は最低でもインスペクション(既存住宅状況調査)を行い、リノベーション計画や中古住宅購入計画を立てると安心といえます。

 

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>住宅診断って本当に必要?ホームインスペクションの内容・費用・タイミングを徹底解説【福岡対応】


4. まとめ


この記事では、福岡県でリノベーションを行う時のインスペクションの重要性と、一般の方への記事ではあまり解説されないチェック項目を一覧にしました。


自身が購入して暮らす住宅の状態を知っておくことや、事前にまたこの先改修すべきか所を把握しておくことは間違いなく住む方のメリットになります。


さらに知識を深め、「失敗しない中古物件の購入、リノベーション」を行ってください。

 

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