【令和7年度】福岡県こどもリノベ補助金活用ガイド | 子育て・若年世帯がお得にリノベーションする方法
1.はじめに
「中古住宅の購入を検討しているけれど、リノベーション費用が心配」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな皆様のために、福岡県では「福岡県こどもリノベ補助金」という支援制度を用意しています。
この補助金を利用すれば、中古住宅のリノベーションや、親世帯との同居のための改修がお得に実現できる可能性があります。
この記事では、令和7年度の「福岡県こどもリノベ補助金」について、制度の目的、対象となる方や住宅、工事の内容、そして申請方法までを分かりやすく丁寧にご説明します。
この情報を参考に、賢く補助金を活用して、理想の住まいづくりを実現しましょう!
2.補助制度の概要と要件を詳しく解説!
「福岡県こどもリノベ補助金」は、若年世帯及び子育て世帯が、子育てしやすい良質な中古住宅を安心して取得できるよう支援することを目的としていますので、この補助金を利用するための対象者や住宅、工事内容にはいくつか要件があります。
まずはご自身が対象となるか、検討している住宅や工事が補助の対象となるかを確認しましょう。
補助対象となる世帯とは?
補助の対象となるのは、主に以下のいずれかの世帯です。
若年世帯
令和7年4月1日時点 で、配偶者(事実婚や婚約者を含む)との年齢の合計が80歳以である世帯。
子育て世帯
令和7年4月1日時点 で同居者に18歳未満の者がいる世帯。
または、交付申請をする日の時点 で妊娠している者がいる世帯。
親世帯
若年世帯または子育て世帯の世帯主や配偶者の直系尊属(父母や祖父母など)がいる世帯。
ただし、親世帯のみが補助を受けるのではなく、あくまで若年世帯または子育て世帯が親世帯の持家を改修し、同居する場合に補助対象となります。
補助区分と補助額
補助金には
「流通型」
購入した中古住宅のリノベ
「持家型」
同居を目的とした実家のリノベ
の2つの区分があり、それぞれ対象となる住宅と補助額の上限が定められています。
流通型
〈対象〉
若年世帯または子育て世帯が、自ら居住するために購入した「住まいの健康診断」実施済みの中古住宅に行うリノベーション。
〈補助額〉
工事費の3分の1(上限額:50万円)
持家型
〈対象〉
若年世帯または子育て世帯が、補助金交付申請後に同居する親世帯の持家に行うリノベーション。
〈補助額〉
工事費の3分の1(上限額:50万円)
どちらのタイプでも、最大50万円の補助を受けることができます!
補助対象となる住宅の要件
補助対象となる住宅は、「流通型」と「持家型」で異なりますので、それぞれの要件を確認しましょう。
【流通型】の補助対象となる住宅要件
以下の1~5を全て満たす住宅が対象です。
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【持家型】の補助対象となる住宅要件
以下の1~6を全て満たす住宅が対象です。
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「住まいの健康診断」とは?【流通型で必須】
「住まいの健康診断」とは、住宅市場活性化協議会で認められた事業者である「一般財団法人 福岡県建築住宅センター」が実施するインスペクション(建物状況調査)のことです。
これは、中古住宅の購入前に建物の状態を専門家が調査し、安心・納得して取引できるようにするためのものです。
【非常に重要な点】として、中古住宅の購入後に「住まいの健康診断」を実施しても、流通型の補助対象とはなりませんのでご注意ください。必ず購入前に実施するようにしましょう。
補助対象となる工事内容
補助の対象となるリノベーション工事は、「補助対象工事の一覧」に示されている工事で、かつ県内の事業者が請負う工事です。さらに、その工事費の合計が30万円以上である必要があります。
具体的な工事の例としては、
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などがあります。
どのような工事が対象になるかは、「補助対象工事の一覧」をご確認ください。
補助対象地域は?
令和7年度は全ての市町村で住宅支援策が実施される予定です。
そのため、福岡県内の全ての市町村が「福岡県こどもリノベ補助金」の対象となります。
申請手続きの流れと方法
補助金を受けるためには、工事を始める前に必ず申請し、交付決定の通知を受けてから着工する必要があります。この順番を間違えると補助金が受けられなくなるので、十分注意しましょう。
申請のステップ
基本的な補助金の流れは以下の通りです。
1. 補助金の申請
書類を揃えて提出します。工事着工前に申請します。
2. 交付決定通知
申請内容が審査され、補助金の交付が決定すると通知が届きます。
3.工事着工・完了
交付決定通知を受け取ってから工事に着工し、完了させます。
4. 完了実績報告
工事完了後、30日以内に完了実績報告書を提出します。
年度末(令和8年2月28日)に近い場合は、30日以内であっても2月28日までに提出が必要です。
期限に遅れると補助金を受け取れません。
補助金の交付|報告内容の審査を経て、補助金が交付されます。
〈 申請方法〉
申請は以下のいずれかの方法で提出できます。
〈窓口へ持参〉
✅郵送
簡易書留等の配達過程が記録される方法で送付
✅インターネット
ふくおか電子申請サービス
申請書類の作成にあたっては、ホームページに掲載されている「交付申請の手引き」や「Q&A」を必ずご確認ください。
また、申請様式もダウンロードして活用できます。書類はボールペンで記入してください。
【重要】申請書類提出前に事前相談も受け付けていますので、不安な点があればぜひ利用しましょう。
〈申請窓口・問い合わせ先〉
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〈申請受付期間〉
令和7年度の新規受付は、令和8年1月下旬までを予定.
ただし、県の予算額に達した場合は、予定よりも早く受付が終了することもあります。
受付終了については、事前に県のホームページでお知らせがあるとのことです。
検討されている方は、早めに準備を進めることをお勧めします。
3.福岡県こどもリノベ補助金+お得な情報
「福岡県こどもリノベ補助金」の活用を検討することで、さらにお得になる制度があります。
【フラット35】地域連携型の借入金利引き下げ
「流通型」で補助金を受ける場合、、住宅金融支援機構の【フラット35】地域連携型を利用することができます。これにより、【フラット35】の借入金利の引き下げを受けることが可能です。
【フラット35】地域連携型に関する問い合わせ先
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大牟田市独自の給付金(大牟田市内限定)
もしあなたが大牟田市内の対象中古住宅で「福岡県こどもリノベ補助金」を活用される場合、大牟田市独自の給付金も受けられる可能性があります。
これは「大牟田市子育て世帯等住宅改修支援事業」という制度で、子育て世帯や若年世帯が「福岡県こどもリノベ補助金」を活用した場合に、市から上限50万円の給付金が交付されるものです。
大牟田市にお住まい、またはこれから住むことを検討されている対象世帯の方は、ぜひ以下の窓口にお問い合わせください。
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4.まとめ
福岡県こどもリノベ補助金は、若年世帯や子育て世帯が、子育てしやすい安心な住まいをよりお得に手に入れるための素晴らしい制度です。
最大50万円の補助金に加え、【フラット35】の金利引き下げや、大牟田市にお住まいなら市独自の給付金といった特典も利用できる可能性があります。
中古住宅の購入・リノベーションや、親世帯との同居のための改修をお考えの方は、ぜひこの機会に「福岡県こどもリノベ補助金」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
申請は工事着工前に行う必要があること、受付期間が決まっていることに注意して、早めに情報収集と準備を進めましょう。