【50代60代の方も必見!福岡 平屋 フルリノベーション 実施者の事例紹介】成功事例と失敗しないコツ

【50代60代の方も必見!福岡 平屋 リノベーション 実施者の事例紹介】成功事例と失敗しないコツ

 

1. はじめに

この記事は、中古住宅のフルリノベーションという選択も増えつつある現在、福岡で平屋リノベを考えている方へその実情と費用的の目安を把握をしていただくためのものです。

・フルリノベーションって何?
・何ができるの?
・メリット・デメリットは?
・注意点は?
・どんな人が平屋のフルリノベを行っているの?

そのような基本的な疑問に対し、福岡エリアで長年リフォーム・リノベーションを行ってきた私がリアルな情報をお届けします。是非最後までお読みください!

 

2. 平屋の中古住宅のフルリノベーションとは?

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フルリノベーションの定義

フルリノベーションとリフォームは何が違うのかをご存じない方のために、まずはフルリノベーションとは何かを簡単に説明します。

洗面台の取り換えや、壁をずらしてお部屋を少し拡げる、外壁を塗装するなど、部分的な工事から大掛かりな工事まで総称して「リフォーム」と呼びます

その中でも、住宅の間取り・内装・外装・設備をまるごと新しくする工事のことを「リノベーション」といいます。 加えて部分的、もしくは全体的に耐震性能や断熱性能を向上させる工事を「性能向上リノベ」と呼びます。

戸建て住宅なら
ほぼ骨組みだけにして作り直す

マンションなら
中をスケルトンにして間取りから組みなおす

そのような工事をイメージしてください。

 

フルリノベーションのメリット

そこまでして中古物件に手を入れるにはそれなりのメリットがあるからなのですが、それは次のような点です。
✅新築よりコストを抑えられる
✅立地の選択肢が広がる
✅ライフスタイルに合わせた設計が可能
✅耐震性・断熱性を向上できる
✅補助金制度を活用できる

この中で「立地の選択肢が広がる」について簡単に説明します。

フルリノベーションは立地の選択肢が広がる

平屋をご希望の場合、2階建てよりもさらに広めの土地が必要になります。

建築計画の総額で考えた場合、広めの土地では予算をオーバーしがちです。そのため、平屋を建築しようとすると建築地を郊外で検討せざるを得ない状況があります。

フルリノベーションで建築費を抑えることができれば、総額で予算内に収まる土地も候補に挙げられる、つまり建築地の選択肢が増えるということになります。

福岡では、人気エリアの新築住宅は価格が高騰しています。

中古住宅を購入しフルリノベーションすることで、コストを抑えながら理想の住まいを実現できる可能性がある点はフルリノベーションのメリットと言えます。

 

3. 平屋リノベーションの魅力

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平屋が人気の理由をあげると
✅ワンフロアで生活しやすい
✅バリアフリー設計がしやすい
耐震性が高く、メンテナンスが容易
✅開放感のある間取りが実現しやすい

という点で、新築住宅でも平屋は大人気です。

ただし平屋の場合、2階建てより比較的広い土地が必要、建物費用も割高になるなど2階建てよりも資金計画に余裕が必要です。

2LDK~4LDKの平屋フルリノベーションの費用の目安

2LDK~4LDKの平屋のフルリノベーションを行う目安は1000万円から2500万円です。

ただし建物の大きさ、耐震や断熱の性能、使う建材などをどこまで高めるかでリノベーションの費用は大きく点はご了承ください。

新築の平屋の価格

大手メーカーもしくは工務店で高性能な注文住宅の平屋を建築しようと考えると、坪単価は100万円前後となります。それを考えると30坪の平屋ならば3000万円程度になります。

1500万~2500万円あればフルリノベーションを行うのに十分な費用と考えて良いので、中古住宅がいくらで手に入れられるかにもよりますが、費用的なメリットは高いといえます。

そう考えると、相続した住宅やご実家、現在お住まいの住宅のフルリノベーションは、建て替えるよりも費用が抑えられる場合が多いのです。

 

4.平屋のフルリノベーションをする人、実はどんな人?

住宅取得では理想や夢が先行して、現実とはかけ離れたイメージからスタートすることはよくあることです。

そんな中、理想論ではなく、実際に平屋のフルリノベーションに踏み切る人は次のような方です。

福岡・佐賀で長年リフォーム・リノベーションに関わっている私の実績、経験からご紹介します。

実際にリノベをする人の主なケース

  • ✅ 親の家を受け継いで住む
    ✅ 中古の平屋を買ってリノベ
  • ✅田舎の空き家を再生
    ✅老後のための住まいづくり
  •  

それぞれ詳しく解説します。

親の家を受け継ぎ、住みやすくする


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よくある状況

■親が高齢になり施設に入った、または亡くなったため実家を引き継いだ。
■そのままでは古すぎて住めないが、土地は気に入っている。
■取り壊して新築するよりコストを抑えたい。

  •  

優先順位として、建物に対してある程度愛着があるという前提の方です。

ただし相続的な状況を考えると、実際は20代・30代の子育て世帯より40代以降、50代・60代の方が相続問題に直面する確率は高いです。

そこで問題になるのが費用

50代以降で、かつリノベーションとなると十分な融資を受けられない可能性が高いので、現実的に平屋のフルリノベーションを行う方はある程度自己資金がある方が多いと言えます。

 

リノベの内容

  • ・耐震補強、断熱工事、水回り(キッチン・風呂・トイレ)を最新化  
  • ・古い間取りを広く開放的に変更(和室→リビング化など)  
  • ・介護を見据えてバリアフリー化  

このように、見た目よりも暮らしやすさや住みやすさを重要視したリノベーションが主流です。

 

実績

60代夫婦が、親の築40年の平屋をフルリノベーション。費用は約1,500万円。  

 

中古の平屋を買ってリノベーションする


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よくある状況

  • ■新築の土地が高くて買えないので、中古住宅+リノベを選択 
  • ■福岡都市圏ではなく郊外や地方移住を考えている 

一般的に考えられる中古住宅購入+リノベーションですが、ポイントはやはり総予算でしょう。

とにかく土地が高く建物に回すお金が少なくなってしまい、数百万円でも安く建築したいという方ですね。

その際は、建物の構造体が古いというリスクは承知して進めなければいけません。

また、生活の利便性の優先順位が低い場合は郊外や地方に手ごろな中古物件を見つけることが可能になります。その際、性能や間取りを自分好みに変え少しでも安く新築同様に住むことができるでしょう。

  •  

リノベの内容

  • ・外観の補修+屋根・外壁の断熱・塗装 
  • ・古い設備(給湯器・エアコン・配管など)を新しくする 
  • ・オシャレなカフェ風、和モダン、北欧風などデザイン重視の改修 

見た目やデザインテイストを自分好みに変えるリノベーションが軸となり、性能は追加で考える方が主流です。

実例

40代夫婦が築35年の平屋を800万円で購入し、1,600万円でフルリノベーション。

合計2,400万円で、新築より安く理想の住まいを実現。  

 

※追記
一般的に戸建の新築住宅を建てるのは、お子さんが小学校前後、住宅ローンを35年から50年フルで組める20代・30代が多く、通勤や学校区、買い物など生活の利便性の優先順位が高い傾向にあります。

つまり、そのようなエリアで検討すると、総予算で2階建て新築住宅とさほど変わらなくなり、平屋や中古住宅のリノベーションから新築の2階建てに計画変更をする方が多いです。

皆さんが現在考えていらっしゃるご計画はどのようなものでしょうか?

 

田舎の空き家を活用する(移住・セカンドハウス)

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よくある状況

  • Uターン・Iターンで地方移住  
    ■田舎暮らしをしたいが、家を一から建てるのは大変 

 

近年リモートワークも増え、住む場所を地方に変える傾向があるように思えますが、事例はそこまで多くないというのが私の実感です。

移住に関しては地方自治体で移住用の住宅が用意されている場合も多く、見知らぬ土地でいきなり費用をかけてフルリノベーションをされる方は少ないと言えます。

UターンやIターンの地方移住でも、その選択をする方用に企画された宅地や住宅スタイルで新築する方が多いです。

そのため、中古住宅を活かし個人で移住を企画・計画するには、まだ業界的に安心できる仕組みや情報が少ないというのが現実でしょう。

私は経験はありませんが、古民家カフェやゲストハウスとして活用するためのフルリノベーションもあり、ビジネス的に成功している方、そうでない方など様々です。

リノベの内容

  • ・耐震補強と水回りの大幅改修  
  • ・田舎の雰囲気を生かしたデザイン(薪ストーブ・無垢材の床など)  
  • ・大きな庭を整備して菜園やウッドデッキを設置  

 

実例

50代男性が築50年の空き家(購入費200万円)を1,500万円でフルリノベーションし、カフェ併設の住まいに。  

 

終の住処としてリノベーション(老後対策)


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よくある状況

  • ■50~60代で現役を引退し、夫婦2人暮らしに  
    ■2階建ての家を売却し、コンパクトな平屋へ住み替え
    ■老後に備えてバリアフリーで快適な住まいを作る

 

老後の住み替えに関しては多くの方が悩まれる問題だと思います。

「老後の資金確保」と「快適な住宅で暮らしたい」という想い、それらをバランスよく両立させるのはなかなか難しいのが現状でしょう。

シニア世代のリフォームで一番多い事例は、建て替えや住み替えを諦め、住みながら現在のお住まいを少しずつリフォームするというものです。

古い住宅は断熱性能が低く、特に冬場の浴室は寒いだけでなくヒートショックなど命に係わることも考えられるので、浴室の取り換えだけでも暮らしの質が各段に向上し、お客様の満足度も高いです。

このように部分ごとに自宅をリフォームする方の方が圧倒的に多いのが現実です。

住み替えにおいては、アクティブなシニアであれば、新しい生活環境で暮らしを楽しむこともできるでしょう。

しかし、年を重ねるごとに体力も落ち、また通院が必要な病気などをお持ちの方であれば、なかなか生活環境を変えるには計画と勇気がいるでしょう。

平屋をフルリノベーションして終の棲家とするのは、イメージしやすく夢がありますが、実際は現実との状況にギャップが生まれやすいということは押さえておきましょう。

 

リノベの内容

  • ・和室をフローリングに変更、床暖房を導入  
  • ・トイレ・風呂・玄関のバリアフリー化  
  • ・断熱性能を高めて光熱費を削減  
  •  

実例

60代夫婦が築30年の平屋を1,800万円で購入し、1,500万円でリノベーション。老後のために快適な住まいを確保。  

 

もしご紹介したケースの中に、あなたのお住まいの計画に当てはまるものがあれば平屋でフルリノベーションした物件に居住できる確率は高くなります。

ただ漠然と住みたいエリアで平屋のフルリノベーションを考えていても、希望と予算に合う物件に出会うのは難しいかもしれません。

 

5.平屋の中古住宅を選ぶ際の注意点


【50代60代の方も必見!福岡 平屋 リノベーション 実施者の事例紹介】成功事例と失敗しないコツ

平屋の中古住宅を購入してフルリノベーションする際には、耐久性の観点から以下のポイントに注意する必要があります。  

判断には専門的な知識と経験が必要ですが、エンドユーザーもこのようなポイントがあることを理解し、中古住宅購入、または実家のフルベーションの際はしっかり説明を受けるべきと私は考えています。

 

1. 構造の耐久性

|基礎の状態
ひび割れ、沈下、鉄筋の露出がないか確認。不同沈下がある場合は補強が必要。  

|柱・梁・土台の劣化
シロアリ被害や腐食がないかをチェック。特に築30年以上の木造住宅は要注意。  

|耐震性
1981年(新耐震基準)以前の建物は耐震補強が必要なケースが多い。  

 

2. 屋根・外壁の耐久性

|雨漏り跡の有無
天井や壁のシミ、カビがないか確認。  

|外壁のひび割れや剥がれ
モルタル・サイディングの劣化やクラックは防水性能に影響。  

|屋根の状態
瓦のズレや金属屋根のサビ、スレート屋根の割れなどを点検。  

 

3. 配管・設備の耐久性

|給排水管の老朽化
鉄管(亜鉛メッキ鋼管)は錆びやすく、交換が必要。  

|電気配線の安全性
古い住宅は配線が劣化している可能性があるので、漏電や火災リスクをチェック。  

|断熱性能
築年数が古いと断熱材が不足していることが多く、結露やカビの原因になる。  

 

4. 床下・小屋裏の状態

|湿気やカビ
床下が湿気ているとシロアリ被害のリスクが高い。  

|換気の確保
通気口や換気システムが適切に機能しているか確認。  

 

5. 耐久性向上のための対策

|耐震補強
筋交いの追加、耐震壁の設置、基礎補強など。  

|外壁・屋根の防水補修
塗装の塗り直しや防水シートの交換。 

|断熱改修
高性能断熱材や二重窓の導入で省エネ効果も向上。 

|配管・電気の更新
新しい素材の配管(樹脂管など)や最新の電気設備に変更。  

 

特に、築30年以上の物件は、構造や設備の劣化が進んでいることが多いため、慎重に調査し、必要な補強を行うことが重要です。

 

【追記】
リノベーション前に専門家(建築士や施工業者)にインスペクション(建物診断)を依頼すると安心です。

耐震性は築年数でまずは大きく判断できます。
1981年(昭和56年)以前の建物ならば耐震工事は必須、2000年(平成12年)以前の建物であれば耐震診断を行って耐震補強工事をお勧めします。

▶フルリノベーションと耐震補強工事はこちらのコラムを合わせてお読みください】

 

6.平屋フルリノベーションのポイント


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古い2階建ての住宅では耐震性を考えたつくりになっていないことが多いです。

具体的には柱の位置が挙げられます。

2階と1階の柱の位置が、耐震性に配慮されていないということがあります。また、壁の配置に関しても同様のことが言えます。

このような場合、間取り変更の際に取り外せない柱があるなど、リノベーションに規制がかかってしまう原因となります。

平屋の場合

一方平屋は、比較的間取りの自由度が高くなります。そのため、家族構成やライフスタイルに合わせて大胆に間取変更を検討することができます。

部分リノベと違いフルリノベーションでは基本スケルトン状態にしますので、大きな費用変更も少なく好きな間取りにできるのはメリットです。

ただし、坪数の大きい平屋では、建物の中心部まで光が入りにくくなるなどのデメリットも考えられます。

〈対策〉
屋根形状を変えて採光に配慮した設計にする
建物中心部に収納やクローゼットなど配置し比較的暗くても良い間取りにする
コの字型の間取りに中庭やデッキを囲む間取にする

このような大胆な間取り変更をおこなうことで、オシャレかつ明るい住まいを設計できるでしょう

郊外の平屋住宅は坪数が大きいものも多いため、思い切ってライフスタイルに合ったサイズに減築するのも良いアイデアです。

フルリノベーションでは断熱性能の向上や耐震補強工事を推奨

フルリノベーションでは是非断熱性能の向上、耐震補強工事も一緒に行っていただきたいです。

費用がかかるリノベーション工事だからこそ、その後の地震への安心や、光熱費などのランニングコストを抑え、快適な暮らしにつながります。

 

事例紹介〈福岡市の築40年平屋のフルリノベーション〉

  • 【概要】
    ・築40年の木造平屋
    ・断熱・耐震補強を実施
    ・開放感のあるLDKにリノベーション
  •  
  • 【費用】
    ・フルリノベーション費用:約1,700万円
    ・補助金活用額:約100万円
    実質負担:約1,600万円
  •  
  • 【結果】
    ・断熱性・耐震性が向上し、快適な住まいに
    ・省エネ設備を導入し、光熱費を削減

 

事例紹介〈太宰府市の築35年平屋のリノベーション〉

  • 【概要】
    ・築35年の木造平屋
    ・内装フルリフォームと耐震補強
    ・省エネ性能を高める設備導入
  •  
  • 【費用】
    ・フルリノベーション費用:約1,750万円
    ・補助金活用額:約150万円
    実質負担:約1,600万円

 

  • 【結果】
    ・間取りを一新し、広々とした居住空間を確保
    ・太陽光発電を導入し、電気代を削減
  •  

 

7.福岡でのリノベーション費用の相場

フルリノベーションの費用は、平均1,500万円~2,500万円が相場でしょう。

主な工事内訳の費用の目安としては

  • ・内装工事:500万円~
    ・設備交換(キッチン・浴室など):300万円~
    ・断熱リフォーム:150万円~
    ・耐震補強:100万円~500万円

 

性能向上のリノベーションは主に国から、耐震補強工事やバリアフリー住宅への工事には自治体から補助金や助成金がおります。有効に使ってお得にリノベーションを行いましょう。

補助金に関して詳しくは「【2025年】リフォーム・リノベーションに使える補助金情報」ページをご覧ください。

 

8.まとめ


【50代60代の方も必見!福岡 平屋 リノベーション 実施者の事例紹介】成功事例と失敗しないコツ

福岡で中古住宅を購入し、フルリノベーションや平屋リノベーションを行うにあたってのポイントをまとめます。

  • ✅ コストを抑えながら理想の住まいを実現が可能
    ✅ 平屋ならではの快適な生活空間を確保できる
    ✅ 平屋のフルリノベーションは費用もかかるのでライフスタイルの優先順位を決めることが大切
    ✅ フルリノベーションの費用の目安は1500万円~2500万円
  •  

福岡で安心・快適な住まいを手に入れるために、まずはリノベーションの計画を立て、信頼できる施工会社に相談してみましょう!

福岡工務店のリノベーション事業では基本的にフルリノベーション、性能向上リノベーションに特化した工事を承っています。フルリノベーションには工事への知識、施工技術、しっかりしたアフターメンテナンスの対応が必要です。


福岡で中古住宅、実家の平屋のフルリノベーションをお考えの際は、是非お声掛けいただければと思います。

 

 

〈執筆〉リノベーションプランナー/ 工藤崇史